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人の体はミネラルと窒素、炭素それに水からつくられている


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人の体はミネラルと窒素、炭素それに水からつくられている

人間をはじめ、あらゆる生物は、いろいろな元素の結合体から構成されています。
またこれを大きく分けると2つに分類することができます。
その1つは炭素を中心とした結合体であり、これにはタンパク質や脂肪、糖分、それにビタミン類などがあります。
またもう1つはそれ以外の元素の集合体であり、これにはいろいろなミネラルが含まれています。
ところで、 木や草を燃やすと後に灰が残りますが、この場合、燃えてなくなる部分を有機物、また灰として後に残る部分を無機物と呼んでいます。
この現象は人や動物でも同じであり、有機物は必ず燃えてなくなります。
これは有機物に含まれる炭素が酸化して、水や二酸化炭素 (炭酸ガス)に変わってしまうからです。
一方、灰として残った物質は無機質と呼ばれ、これにはいろいろなミネラルが混在しています。
ところで人のからだの成分は酸素63%、炭素20%、水素10%、窒素3.5%の4元素がその大半を占めています。またこれに付け加えるならば、カルシウム1.5%、りん1%の6元素であり、それらをまとめるとおよそ98%にもなります。
したがって、後の2%程度が残りの元素であり、これがミネラル(生体微量元素)に相当するわけです。なお、
先の6元素をミネラルの微量元素に対して多量元素と呼んでいます。
このように人間のからだは、先の6元素でその大部分を占めていますが、人間はからだの60%程度が水分なので、この数字もうなずける値です。
また一説によると人間の体は60兆個以上の細胞で構成されているといわれていますが、その一つ一つが体液によって満たされ、必要な栄養分を供給したり、老廃物を運んだり、いろいろな生理作用を営んでいます。
このようにミネラルはこの細胞や体液に広く分布し、イオンとしてさまざまな生理作用を営んでいます。
とくに細胞内と細胞外のミネラルバランスは大切なものです。

ミネラルは神経伝達の役割をする

ミネラルの主な役割を列記すると、第1にからだの構成材料となることです。
例えば歯や骨格をつくったり、臓器や皮膚などをつくったりします。
第2は体液に溶けて "イオン"となって働くことです。
これは細胞の内外でのミネラルバランスを保つはたらきです。
とくに神経細胞膜での内液にあるカリウムイオンと外液にあるナトリウムイオンの入れ替わりによる神経伝達に重要なものです。

Anatomy neyron and synapse. Signaling in the brain. Cells neyron and synapse with descriptions. Structure neyron for educational, medical, biological use.Transmission of impulses in a living organism
第3はタンパク質や脂質との結合です。
これには赤血球の鉄や、甲状腺をつかさどる沃素(ヨード)が必要です。
このようにミネラルのはたらきは多種多様で、これがなければ人間の生体系はスムーズに機能しません。
一般にミネラルは食物と一緒に体内に摂りこまれますが、ただ体内に入っても十分なはたらきをしません。
とくにミネラルが効率よく吸収されて体内で活躍するためには"イオン化,される必要があります
たとえば細胞膜の内側の体液には、カリウムやマグネシウム、りんなどがイオン化されて存在し、また細胞膜の外側の体液にはナトリウムや、塩素がイオン化されて存在します。

イオン化とは原子または、分子が電子を得るか失うかしてイオンになる現象のこと。電離とも言います。

ミネラルは体内に入っただけでは働かない:体内で活躍するためにはイオン化が必要

これらは細胞膜を境にしてイオンのやり取りを行い、その体液がいつも弱アルカリ性を保つよう機能しています。
また、この場合のメカニズムはカルシウムイオンが大きな役割を果たしています。
ところで体内にあるミネラルのうち、その量が一番多いのはカルシウムです。
これは歯や骨格の構成材料として使われるだけではなく、全カルシウムのおよそ1%が体液に溶け込み、カルシウムイオンとして広く
分布しています。
またカルシウムイオンは、ケガなどで出血した場合、そこに使われる血液凝固用タンパク質(フィブリノーゲン)にも使われています。その他、神経や筋肉のはたらきにも重要な役割を果たします。
なおイオン化,とは無機化合物が水に溶けたときその一部が電気的に分離し、プラスやマイナスの性質を帯びて分かれて存在する状態をいいます。

用語説明:
グルコース=ブドウ糖(アルデヒド基を持つ六炭素)
神経=神経という名称は杉田玄白が解体新書の中で初めて書いたもの
神気径脈の神と径をとって精神の経路という意味で使いました。

 


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