セレンの役割は体の免疫力を高めます。
セレンはからだの免疫力を高める
セレン(Se)の体内存在量は体重60キログラムの成人でおよそ11ミリグラムほどあります。
また一日の必要量は40~200マイクログラム(1マイクログラムは1グラムの100万分の1)程度だといわれています。
しかしセレンは鉄やカルシウムのように一般の人にあまりよく知られていませんが、セレンは人の健康維持に非常に大切なものです。
さてセレンが人体のミネラルとして摂取されると、そこにはいろいろな生理作用が現れます。
たとえば、抗炎症性作用、免疫力の促進、その他、制ガン性などが報告されています。
ここで、セレンの主な役割を列記すると
- ①グルタチオンペルオキシターゼの補因子、
- ②免疫機構の促進、
- ③ガンの抑制効果、
- ④病気に対する抵抗力の増進などがあります。
またセレンには体内で有害にはたらく酸素、つまり活性酸素の活動を抑制する作用があります。
ここで活性酸素について詳しく説明すると、一般の酸素は人間や動物にとって生命を維持するために非常に大切なものですが、活性酸素もバイ菌を殺す重要な役割を果たします。
なお、通常その量は酸素の2~3%程度だといわれています。
これが生態系のアンバランスなどから異常に増えると、人体の各部を攻撃し始めます。 多くはからだの内臓機能がその強い酸化カで痛めつけられ、いろいろな成人病を誘発します。
ところで酸素の還元電位は820ミリボルトと、強い酸化力を持っています。
これをさらに上回るのが活性酸素です。
このため、活性酸素はその近くにあるものを片っぱしから酸化させ、生体にダメージを与えます。
この場合、そこが病巣や病根であれば、そこを酸化させ病気の進行を抑制する効果もありますが、活性酸素の量が増えると正常組織にも悪影響を与え、さまざまな病気を引き起こします。
●セレンの役割はガンの抑制効果など
●活性酸素の抑制作用もある
●活性酸素の量が増えると正常組織に悪影響
●セレンを摂取すると免疫力が高まる
セレンの語源
ギリシャ語で月のことです